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東京モーターショー開催 際立ったEVの存在感

普及率は1%

東京モーターショーでEVの展示が目立ったとはいえ、EVの国内普及率はまだ1%程度。普及への課題も多い。1つはラインナップの少なさだ。酒井課長代理は、「SUVが好きな人はSUVがほしいし、最近は軽自動車の需要が高まっているが、EVの種類は少ない」と話す。今回の東京モーターショーでは日産をはじめ、トヨタ、ベンツなどが小型EVを相次いで発表したのは増加する軽自動車への需要をくみ取ってのことであろう。

価格面でも課題はある。たとえば太陽光発電設備の自家消費も考えてEVとV2H機器の購入を検討している人が増えているが、ただでさえEVはディーゼル車と比べて割高であるのに、V2H機器が100万円以上と高額で、「100万円を超える製品は車のオプションとはいえず、その結果EVの購入を断念する人もいる」(酒井課長代理)。だが、最近は40万円程度のV2H機器が登場しており「EVの世界が大きく変わるかもしれない」と酒井課長代理は期待を寄せる。

一方で酒井課長代理は手続きの煩雑さを指摘し、「EVとV2Hは販売する会社が別々なので、お客様の手続きがそれぞれ必要で、ローンも別々になる場合が多い。業界の垣根を超えて、まとめて手続きなどができる仕組みを整えていかなければいけない」と話した。

次回の東京モーターショーは2021年に開催される予定だ。

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