太陽光発電の専門メディア PVeye WEB

Daily eye

ESI土肥社長が語る2020年の太陽光発電市場

2020.01.06

PVeyePR

激変必至の太陽光発電市場。2020年はどう変化するのか。ヨーロッパ・ソーラー・イノベーションの土肥宏吉社長が予測した。

 2020年、太陽光発電市場は大きく変化するでしょう。とくに低圧太陽光発電の新規認定が余剰売電に限定される制度改定が正式に確定すると、企業の事業環境は一層厳しくなります。19年度までの開発案件を抱えている企業ならば、1年程度は開発を継続できるでしょうが、案件を持たない企業も少なからず存在します。
 いずれにせよ、鍵はFIT全量売電以外の事業への展開です。軸になるのは、自家消費提案と住宅用太陽光発電でしょう。両分野のマーケットは拡大すると思われますが、もうひとつ、私は既存の太陽光発電所に関わるビジネスにも注目しています。すなわち、O&M(管理・保守)やセカンダリー(中古太陽光発電所の売買取引)です。
 FITを活用した太陽光発電所の新規開発が冷え込んだとしても、FITに関わる投資活動を継続したい方々は一定程度残るでしょう。そのような方々は既存の太陽光発電所の購入を希望します。買い手が存在すれば、売り手も現れますから、太陽光発電所を売却する発電事業者は必ず登場するのです。仮にそうした発電事業者が全体の1%だったとしても500MW、2%ならば1GWですから、市場はある程度活性化するのではないでしょうか。
 そうなれば、O&Mに対する見方も変わります。セカンダリー市場で太陽光発電所を高く売るために、資産価値を高めるO&Mが重宝されるようになるのです。発電事業者はより有効なO&Mを求めるようになり、O&M業者の間で競争が生まれます。恐らくEPC(設計・調達・建設)企業が手掛けているO&Mは地域や規模に特化したサービスが主流になるでしょう。
 一方で、営農用太陽光発電の動向も注目です。営農用は、低圧であっても全量売電が継続される方向なので、農業振興の観点から普及が加速するかもしれません。少なくとも、農地の規模などから推測すると、ポテンシャルは絶大です。
 ただ、農業によほど精通している企業か、農業のコンサル企業などと提携して本腰を入れて取り組む覚悟のある企業でなければ、事業の運営は難しいように思います。営農用はあくまでも農業が主でなければなりません。しかも顧客は主に農家です。遮光による農作物への影響に関する知見はもちろん、パネルの下で生産した農作物の販路開拓支援や農業者の斡旋などまで、複合的なサービスが求められ、再エネ事業の範疇を大きく超えてしまいます。

再エネ市場は拡大の一途
 
 そう考えますと、やはり法人向け自家消費提案が主流になるでしょう。今後は制度もこの分野を後押ししていく方向ですし、何よりも設備の自家消費利用でも充分経済メリットが出る水準まで太陽光発電のコスト低減が進んでいますから。
 実際、先行するドイツ市場では、FITバブルの崩壊を経て自家消費市場が立ち上がり、いまは再び成長に転じ、安定期に入っています。日本でもFIT売電から自家消費への転換が進めば、マーケットはまだまだ拡大するでしょう。
 なぜなら、現在はCO2排出削減やESG(環境・社会・企業統治)投資などの観点から、再生可能エネルギーの需要は非常に高まっているからです。20年に大きな変化が待ち受けているにせよ、それは市場がさらなる成長を遂げるための過渡期の変化です。再エネ企業には迷わずに歩を進めていってほしいものです。

ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション株式会社
〒100-6512東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビル12階
TEL:03-6757-9065
FAX:03-6757-9066
http://www.e-solar.co.jp

no image

2020.02.01

PVeyePR

『PVEXPO2020』、2月26日開幕

 太陽光発電の国際商談展、『PVEXPO2020』が2月26日、東京ビッグサイトで開幕する。7つの同時開催展を含め、国内外から1520社が出展する予定だ。見どころに迫った。

続きを読む

no image

2020.02.01

PVeye

東京都、蓄電池補助手厚く 1台60万円、計7000台

 東京都はこのほど、住宅用蓄電設備の導入補助を新たに開始した。補助額は1台あたり最大で60万円と手厚い。7000台が対象となる大規模な事業である。(本誌・岡田浩一)
 
 続きを読む

no image

2020.02.01

PVeye

環境省、環境配慮ガイドライン策定へ 低圧太陽光オーナーも対象

 環境省が出力10kW以上の太陽光発電所の所有者に対し、環境配慮ガイドラインを作成する。2020年4月からの実用を計画。環境に配慮した太陽光発電所の運営を促す。(本誌・岡田浩一)
続きを読む

2020.01.06

PVeye

太陽光向け保険、料率上昇か 施工品質に疑問の声も

 自然災害による太陽光発電所の事故が増え、火災保険に影響が出ている。その一方で太陽光発電所の施工品質に対する疑問の声も挙がっている。(本誌・岡田浩一)

 近年、大型の自然続きを読む

no image

2019.12.01

PVeye

低圧太陽光の全量売電終了へ 自家消費の余剰のみ支援

 来年度のFIT売価を決める議論が始まるなか、FITによる低圧太陽光発電の全量売電を終了する方針が示された。自家消費利用を前提とした余剰売電のみとなりそうだ。(本誌・岡田浩一)

続きを読む

no image

2019.11.26

PVeye

ASPEn、美作市でパネル税に関するシンポジウム開催へ

 太陽光発電事業者連盟(ASPEn)は、11月27日に岡山県美作市で、同市議会が導入を検討中の〝太陽光パネル税〟に関してシンポジウムを開催する。弁護士による太陽光パネル税における問題点の解説などを予定続きを読む

2019.11.01

PVeye

台風19号被害甚大示された分散電源の価値

 東日本を中心に猛威を振るった台風19号。数多の河川が氾濫し、住宅の浸水被害は5.3万棟を超えた。被災地へ入り、太陽光発電設備の被害と活用事例を追った。(本誌・飯渕一樹)

続きを読む

2019.11.01

PVeye

日出町メガソーラー問題泥沼化町議も民事訴訟を検討

 大分の再エネ会社、日出電機(渡邉浩司社長)がメガソーラー建設に反対していた町議会議員らを刑事告訴した問題で、議員側も、逆に日出電機を提訴する考えを示した。(本誌・平沢元嗣)

続きを読む

2019.09.30

PVeye

千葉大停電で太陽光が活躍 低圧発電所が非常電源に

 千葉の大停電で電力系統の脆弱性が改めて露呈したが、太陽光発電や蓄電池が活躍。事業用の低圧太陽光発電所も非常用電源として機能した事例もあった。(PVeye記者・岡田浩一)

続きを読む

2019.09.30

PVeye

架台施工不良で連系できず 施工店とメーカーが大揉め

 長野県の太陽光発電所で架台の施工不備が発覚し、系統連系が見送られることになった。施工会社と架台メーカーが揉めている。(PVeye・飯渕一樹)

 件の太陽光発電所は、長野続きを読む

PR

  • 株式会社ウエストホールディングス

商品を購入するにはアカウント登録が必要です。

ログインID
パスワード

パスワードをお忘れの方はこちら

まだアカウント登録をされていない方は、お申し込み区分を選択し、新規アカウント登録をおこなってください。

法人 個人

16%オフ 年間購読の割引実施中! 購読お申込み

株価情報

PV銘柄株価ランキング TOP10(日本)

一覧

1 大東建託 13535.00
2 TDK 8750.00
3 東京エレクトロン 8743.00
4 ローム 8100.00
5 信越化学工業 8032.00
6 光通信 7800.00
7 ダイキン工業 7775.00
8 京セラ 6047.00
9 JCU 5480.00
10 オムロン 5150.00

PV銘柄株価ランキング TOP10(NYSE/NASDAQ)

一覧

1 3M Co 164.36
2 International Business Machines Corp. 158.50
3 Komax Holding AG 158.00
4 United Technologies Corporation 119.43
5 Siemens AG 107.85
6 Honeywell International Inc. 101.87
7 Pall Corporation 100.17
8 Illinois Tool Works Inc. 97.77
9 Littelfuse, Inc. 97.30
10 Nordson Corporation 75.41

PV銘柄株価ランキング TOP10(EU)

一覧

1 KSB AG 476.95
2 Linde AG 189.15
3 Air Liquide 120.70
4 Wacker Chemie AG 113.70
5 Henkel AG & Co KGaA 106.90
6 BASF SE 90.00
7 Arkema SA 73.16
8 KUKA AG 72.18
9 Aurubis AG 55.10
10 ASM International NV 42.90

PV銘柄株価ランキング TOP10(韓国)

一覧

1 LG Chem Ltd 235000.00
2 SK Holdings Co, Ltd. 164500.00
3 EO Technics Co., Ltd. 136100.00
4 Samsung SDI Co Ltd 132500.00
5 Oci Co Ltd 110000.00
6 Hyosung Corp 72200.00
7 LG Electronics Inc. 59700.00
8 Kolon Industries Inc 50000.00
9 Samsung Fine Chemicals Co Ltd 36150.00
10 SKC LTD 32750.00

最新号のご案内

2020年3月号

膨らむ期待と不安 蓄電で活路拓くPCS勢

詳細

太陽光発電の専門メディア PVeye e-book バックナンバー電子書籍サービススタート